「小さなことをずっと気にしてしまう」「相手の感情を察しすぎて辛い」
「もっと楽に生きたいのに」
ぐるぐるとした、悩みを考え続けてしまう私は、いつも本のことばに救われています。
-
-
- 頑張りすぎて疲れた心を癒やしてほしい
- 疲れやすくて、ストレスに敏感
- 「理由は分からないけれど、生きづらさ」を感じる
-
こんな悩みを抱えた方に、繊細な感性を生かして、日常の幸せを味わえるようになるエッセイをご紹介します!
こころに響く、素敵なことばたちに出会えますように!
「繊細さん」とは何?
「繊細さん」は、HSP(Highly Sensitive Personの略)とも呼ばれ、生まれつき感受性が強く、疲れやすかったり、ストレスが体調に出やすかったりといった敏感な気質をもった人たちのことです。
アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士によると、人口のおよそ5人に1人がHSPだと言われています。
私もその一人で、「なんでこんなに気を遣ってしまうのだろう。」「すぐに疲れてしまうなんて、自分は弱い」と悩んでいた頃、HSPという概念との出会いが自分を知ることにつながり、少し生きやすくなりました。(まだ模索中ですが、、)
繊細さんが抱える悩みとは?
繊細さんは、周りの人が気づかないような、光や音、相手の気持ちなど些細なことも気づきます。
感受性が高いがゆえに、人一倍心が疲れやすく「生きづらい」と感じてしまうことも。
しかし、そのような「繊細さ」を持ち合わせているからこそ味わえることもあります。
繊細さの良い面に気づき、「自分の好き」を大切にすることで、身の回りにある幸せへのアンテナも高まるはず!
おすすめのエッセイを紹介!
頑張りすぎて疲れた心を癒やしてくれるエッセイ
あやうく一生懸命生きるところだった ハ・ワン著
肩の力を抜くためのヒントがたくさん詰まった韓国のエッセイ
「こんなに一生懸命生きているのに、自分の人生はなんでこうも冴えないんだ」と苦しみ、40歳を目前にして何のプランもないまま会社を辞めた、筆者ハ・ワンさんによる必死に生きないという実験的な生き方を模索されています。
「一生懸命に生きること」「努力すること」「頑張ること」があまりにも美化されすぎて、それが当たり前のことであるかのように麻痺している自分がいたことにも気づかされました。
もちろん時には踏ん張ることも大事。でも、幸せになるために今必死になって我慢して、競争社会を生き抜いていつ幸せになるの? 周りの人の速度に圧倒され、不安に苛まれていた私に 立ち止まる勇気を与えてくれた本です。
人生は競争でない。
「ひょっとして今、取り残されているかも?」と不安なときは、きっと後れをとっているに違いない。だが、慌てて追いかける必要はない。
自分だけのペースとコースを探すことのほうがもっと大切だ。
『あやうく一生懸命生きるところだっだ』「少しくらい遅れたって気にすんな」pp.201-
受験、就職、結婚など人生の節目で激しい比較と競争に晒され、繊細な自分自身に苦しんだ経験のある全ての人におすすめです。
ハ・ワンさんによるイラストも、ほのぼのしていてとってもかわいらしく、本棚に飾っておきたくなります!
「生きづらさ」に共感!くすっと笑えるとこもあり。
完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込 若林正恭(オードリー)
芸人・オードリー若林さんが、長い下積み時代を通じて生きづらさと向き合い、社会とのズレ、自意識を徹底的につづったエッセイ集
遠回りをしながらも、内面の変化に向き合い自分らしい生き方を模索されています。
この世に存在する理由は二つあって。1つは何かをしているから存在していいということ。2つ目は生まれてきたから、何の理由もなくこの世界に存在していいということ。
1つ目の理由が全てだと勘違いすると、2つ目を忘れてしまう。
意味なんてないからこそ、せっかくだから楽しいことをするのだ。
『完全版 社会人大学人見知り学部卒業見込』「牡蠣の一生」pp.249-253
何か役に立っていないと、生きてはいけないのか?↑「牡蠣の一生」は少し哲学的な内容ですが、生産性ばかり求める社会で生きることについて深く考えさせられました。
ポジティブではない自分、考えすぎてしまう自分を愛せるようになる一冊です!
五感で味わう。「敏感も悪くないかも」と思えたエッセイ
日日是好日 森下典子
「お茶」を通して、就職、恋愛、悲しみと向き合いながら、自分の居場所を探し続けた日々が綴られている。
お茶を習い始めて二十五年の森下典子さんによるエッセイ
世の中は、前向きで明るいことばかりに価値をおく。けれど、そもそも反対のことがなければ、「明るさ」も存在しない。どちらも存在して初めて、奥行きが生まれるのだ。
『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』p.201
心に余裕がないときに、ゆったりとした時間の流れを感じさせてくれる温かいエッセイです。
「幼い頃のわくわく」がよみがえるエッセイ
センス・オブ・ワンダー
環境保護に先鞭をつけた女性生物学者が残した世界的ベストセラー。
美しい写真と、寄稿された角野栄子さんなどによる豪華な解説エッセイにも心動かされました。
デジタルの時代を生きる私たちの世界には、情報があふれています。ときに、明瞭でギラギラ輝いた情報の海に溺れることも。
いつの間にか鈍ってしまった、自分自身が感じた美しいものを美しいと感じる感覚、新しいものや未知なものに触れた感激を思い出します。
誰もが子どもの頃持っていた「センス・オブ・ワンダー」を取り戻し、発見の喜びに浸るヒントが見つかるはず!
自分で自分を苦しめてしまう人に寄り添うエッセイ
これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条
「食堂かたつむり」や「ライオンのおやつ」など数々の小説を生み出してきた、小川糸さんの暮らしのエッセイ
世間のランキングや、口コミなどに振り回され、自分の基準が分からなくなったときに、自分の軸を再認識できるようになる一冊です。
自分自身が心地いいと思う気持ちを第一に過ごす。それがかなうと、他人に対する接し方にもゆとりが生まれる。
『これだけで、幸せ 小川糸の少なく暮らす29ヵ条』 p.121
人と比べて焦ったり、落ち込んだりするときに、是非読んでほしいです。
「自分の好き」に貪欲になれます!
まとめ
今回は、繊細さんにおすすめなエッセイを紹介しました。
心が疲れていたり、なんとなく生きづらさを感じている方におすすめの本ばかり!
前向きになれない自分を責めないでください。
自身の今の心に耳をすませ、ゆっくり本を読むことで、だんだん気持ちも回復してくるはずです。
ぜひ、手に取ってみてください。